VALUE GOOD PLACE メソッド
働き方を変えることはとても大変です。
制度やルールを整えたところで、うまく活用できなければ意味がなく、オフィスを変えたとしても、今まで通り働くのでは無駄な投資になってしまいます。
また、最新機器やソフトウェアを導入したとしても、制度やルールを一緒に考えないとうまく運用できません。
それではどうすれば良いか?
わたしたちはワークスタイル・ワークスペース・ワークツールの三つの要素を調和させることが大事ではないかと考えております。
- WorkStyle
- 働き方、教育、組織、風土、制度 など
- WorkSpace
- オフィス空間、都市空間、会議室、自宅、コラボレーションルーム など
- WorkTool
- IT機器、グループウェア、OA機器、データベース など
働く人たちが自分たちのワークスタイル・ワークスペース・ワークツールを考え、将来どうなりたいのか、現状何が課題なのかを考えながら、自社に合ったワークプレイスを自らデザインしていくことが重要となります。
このワークプレイスデザインの考え方をベースにした、"いきいきと働ける場"を作る「GOOD PLACE メソッド」をご紹介します。
5つのプロセス
ワークプレイスデザインの研究をもとに、メソッドを5つのプロセスに整理しました。
ご依頼をいただいた後、1~5のプロセスを繰り返しながらワークプレイスは成長していきます。
1しらべる
いまのワークプレイスをしらべて、課題や社員の声を集めることにより、客観的に自社を把握します。
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空間と人の関係性をしらべる
ワークプレイスの現状と、だれが、どこで、だれと関わって仕事をしているのかをしらべます。
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満足度・影響度をしらべる
働く環境の一つひとつが、仕事においてどのくらい大事で、今どのくらい満足しているのかをしらべます。
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社員の本音をしらべる
実際の課題の多くは、風土や制度などにあります。日ごろ拾えない課題や不満を聞いていきます。
2かんがえる
自分の会社を俯瞰し、現状を知り、将来像をかんがえます。
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会社をかんがえる
社員それぞれの立場によっても会社に対する認識は違い、見えている部分も異なります。みんなで、経営者として仕事を見てみます。
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潜在ニーズをかんがえる
社員がなにを大切にして働いているか、働く環境に対する思いを引き出していきます。
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弱点をかんがえる
業務でのうまくいっていない箇所を探るため、知識創造活動のサイクルに業務を当てはめてかんがえます。
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個人と全体をかんがえる
個人と全体の課題や問題点をスペース・スタイル・ツールの3要素からかんがえます。
3えがく
1.しらべる・2.かんがえるをもとに2種類のコンセプトをつくります。
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ワークスタイルコンセプト
「会社の目的に対してどのように働くか」社員全員が共通してイメージできるよう、コンセプトづけします。
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ワークプレイスコンセプト
「理想の働き方を実現するために、働く場がどうあるべきか」を考え、コンセプトづけします。
コンセプトを作ることにより、どのように働き、どのような意味を持つ場なのかを全員が理解することで、そこで生まれるパフォーマンスや成果は大きく変わってきます。また、社外に対しても、自社が何を目指し、どのような会社であるのかを伝えることができ、自社独自の魅力となるので、他社との差別化も図ることができます。
4かたちにする
1.しらべる・2.かんがえる・3.えがくで出たコンセプトに沿ったワークプレイスをつくります。
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ワークプレイスの勉強
世の中にはどんな働き方があるのか、最新のツールはどのようなものがあるのか、ワークプレイスのトレンドはどういったものかなどを知り、新しいアイデアや気付きを得ていきます。
5たしかめる
できて終わりではなく、イノベーションを起こすには試行錯誤が必要です。
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より良いワークプレイスをつくっていく
ワークプレイスを完成させることが目的ではなく、"いきいきと働ける場"をつくることで、会社をより良く成長させていくことが目的です。
ワークプレイスが完成したからといっても、社会・時代・会社の移り変わりとともに、変化し続ける必要があります。
そのためにも、完成した後にどのような成果・効果があり、その成果・効果をもとに今後どういった展開が必要なのかを考えていくことが重要です。
会社を成長させるためには、こういったプロセスを繰り返していくことが大切になります。