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社長ブログ
2015.05.10
尾角光美さんの親族
今週は、尾角光美さんの結婚式に出席させて頂きました。
GWの6日、東京の増上寺で行なわれる式に、親族役として、という異例なものでした。
尾角さんは遺児のグリーフサポートなどを行う、リヴオンhttp://www.live-on.me/about/index.htmlという一般社団法人を設立し、その代表を務めるまだ30歳を越えたばかりの女性です。
二度に渡るお父さんの事業の失敗とその後の失踪、それによる鬱状態のお母さんとの長年の生活、そして光美さんが大学入学直前のお母さんの自殺、別れて暮らしていたお兄さんは、再会できたと思ったのも束の間、長年の苦労からの病死。
神様は、あえて能力ある彼女に試練ばかり与えるのではないか?と思う程の状況下、グリーフという深い悲しみを持つ人のサポートを行ない、又、お寺が心の拠り所となるべきと、お坊さん向けに講話?をしたりもしています。
そんな奮闘をしてきた彼女が結婚する事となり、”私には親族が居ないので、親族として来て下さい”と言ってくれるのですから、本当に”喜んで!”出席させて頂いたのでした。
彼女と出会ったのは、6年前、第二回の京都流議定書で、ホームズビーの嘉村氏が、素晴らしい活動をしている7団体を集めて、学生未来市という企画を行ってくれたのですが、そこに出ていて、そこでも一位になったのが彼女でした。
その後、何度か京都流議定書で出演してもらい、そこで紹介した大久保寛司さんが、各地の講演で彼女を紹介して頂き、その筋?でのスターにして頂いたり、他にも色々な繋がりが生まれたので、彼女はいつも、芽が出た事の源は全て京都流議定書に繋がると言って感謝してくれているのですが、逆に私の方が彼女から、貴重な事を学ばせて頂いています。
世界は6人たどれば誰とでも繋がるという話もありますが、それも間近で彼女に見せてもらいました。
嘉村氏から私、大久保さんへと繋がり、何と6人目でダライラマ法王にたどり着いたのです。
親族もないという状況で、荒んでいてもおかしくない、むしろその方が当たり前くらいの経験をして来た一人の女性が、それでも自分の役割を持って一所懸命に取り組んで生きていけば、ダライラマ法王にも会え、しかも会うだけではなく、法王が日本に来られた際のイベントまで仕切る存在になるという光景をまざまざと見せて頂いたのでした。
結婚式に行くと、親族には、元日本IBM会長の北城さん、大久保寛司さん、同じく元IBMの間宮さんと、元リッツカールトン日本支社長でホスピタリティー界の神様的存在の高野さんもおられ、こんな方々と”親族”にもならせて頂きました。
北城さんも大久保さんが紹介された事により、このリブオンの理事に就任しておられることもあって、披露パーティーの席も、私は北城さんのお隣で、こんな事も経済界の理屈では絶対にあり得ない扱いです。
これらも全て、親族がいないという尾角さんだからこそ、人の繋がりというものの有り難さを感じ、今ある元は何か、何から生まれて来ているのか?を感じておられるからこその配慮なのだと思いますが、又、だからこそ、支援が集まり、繋がりという資産を生んでいるのだと思います。
又、血は繋がっていないですが、親族として参加している、それぞれが自分が親父のつもりでいる方々が、心底から良かったと思っているのですから、何が幸せで、人の価値、資産って何なんだろう?人生や、生きている意味、役割というものを改めて考えさせてもらいました。
どんな状況に置かれても、自分の役割を考え、繋がりや、今ある元を大事にする事で、道は開かれていくのでしょうね。
尾角さん改め、中藤光美さんには、深い悲しみを持った多くの人に寄り添っていく為にも、自分自身が幸せの補給をしていってほしいと思います。
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