BLOG ブログ
京都の中小企業とITと私
2018.10.30
救世主現る!?プチシステム担当者の登場。
こんにちは!中江です。先週末は従兄の結婚式で奈良県の春日大社まで行ってきました^^久々に振袖を着たので、誰得?な画像ですがブログの後半で紹介したいと思います(笑)
さて、本日のブログでは一度は kintone の導入に失敗したウエダ本社さんが、どのうようにkintoneの浸透まで進めて来られたのかについて紹介します。ちょっとその前に、何故私がウエダ本社さんと一緒にお仕事をする事になったのかを改めて紹介させてください。ブログの第一話でも軽く触れていたのですが、元々「働き方改革」というテーマで非常に共通項の多かった2社で社長同士の交流は何度かありました。ウエダ本社の岡村社長が kintone の社内浸透をもう少し進めたいとお話されてる際に、丁度私が営業部に配属となり企業内部の業務を深く知り、今後の営業活動のための勉強をさせてもらうという事も含めてウエダ本社における kintone 浸透プロジェクトにjoinする事となりました。
また、ウエダ本社さんとしても丁度2018年4月に経営企画室としてお一人採用されており、その方と一緒に kintone 浸透プロジェクトを進めています。今日はいつも二人三脚でプロジェクトを進めている森島さんとの普段の会話を元に紹介していきます!
↑経営企画室の森島さん。いつも笑顔が素敵です。
中江:森島さんって、今年の4月にウエダ本社さんに入社されたんですよね?初めてお会いした時は非常に落ち着いていらっしゃってベテラン社員さんかと思っていました。まさか年下とは…!
森島さん:ははは(笑)はい。ウエダ歴はまだ1年未満のぺーぺーです。
中江:以前ウエダに転職してきてびっくりしたことがあると仰っていましたよね?
森島さん:はい。僕がウエダ本社に転職してきてまず驚いたのは、情報が全然整理されていないなという事でした。丁度今kintoneで顧客管理を行っていますが、僕が入社した際はこれまでのブログで紹介してもらっていたように顧客情報は個人で管理していました。正直その点にはかなり驚きましたし、せっかく自分が入社したのであれば改善していきたいなと思っていました。
中江:そうだったんですね。そしてちょうど課題を感じていた頃に、 kintone 浸透プロジェクトが始まったという事ですよね?すごくタイムリーだったんですね!
森島さん:そうですね。僕は kintone の事を最初は全然知らなかったので、社長に声をかけてもらった際は「 kintone って何?」という感じだったんですが、 kintone は知れば知るほど便利で、システム構築の簡単さに毎回驚いていました!
↑いつもわいわいしながら一緒にアプリを構築しています。
中江:森島さんの吸収力の高さは本当に尊敬します!!今や kintone についてウエダ本社さんの中で森島さんが一番詳しいですよね?(もしかしたら私よりも?)
森島さん:恐らくそうですね。毎日 kintone と触れ合っています(笑)
このようにプロジェクトを開始してからは週に1回のペースで私がウエダ本社さんに伺い、社内で利用するアプリを一緒に構築してきました。プロジェクト開始から約1か月ほどでアプリの構築を行いました。私が一緒に作成したアプリは下記6つでした。
↑ウエダ本社さんの kintone トップページ。アイコンをクリックすると、 kintone で構築したそれぞれの専用システムに飛ぶことが出来ます。
ちなみに、いきなり上記6つのアプリを作り始めたのではなく、次の様なプロセスで進めました。
①問題点の洗い出し:今回であれば営業部内で「顧客情報」が共有されていないという点が大きな問題点でした。
②業務の整理:ウエダ本社さんの営業活動の流れや、どのような情報を管理していきたいのか、今回のシステムを誰がどのように使っていくのかについて整理を行いました。実はここが一番大変で時間もかかりました。ウエダ本社さんの中でのルールを作っていく所で、それぞれの役割を再定義する事もありました。この点については今回営業リーダーの原田さんや森島さんを中心に行ってもらいましたが、やはり旗振り役がいないと進まないところだと思います。
③アプリ構築:②でお聞きした業務に合わせて kintone でアプリを構築していきました。
kintone にはアプリストアと呼ばれる無料のテンプレートが100種類以上あるのですが、当初日報や顧客リストなどの標準的なアプリはテンプレートをインストールすればすぐに使えるだろうと思っていました。しかし、原田さんなど営業の皆さんにお見せするとウエダ本社さんならではの管理項目や、後ほどご紹介する「コピー機リスト」というアプリとの連携など、実際に kintone をご利用いただく営業の皆さんに確認しなければ分からない事もたくさんありました。
ウエダ本社さんでは、コピー機を自社のお客様に販売やリースをされています。取引先別のリース機種やリース期間などをこれまではExcel表を使って管理されていたそうです。しかしExcelでは残りのリース期間などをリアルタイムで確認する事が出来ず、営業の方のご提案が後手に回ってしまう事もあったそうです。そんな課題をお聞きして、今回作ったアプリでは、これまでExcelで管理されていた管理項目に加え、同じ取引先に販売/リースしているコピー機一覧を取引先ごとに閲覧できるようにしたり、一覧画面から「今月満了日を迎える機械一覧」など、営業の方が確認したい情報にたどり着きやすくなるような設定を加えました。
ウエダ本社さんが利用されている「コピー機リスト」アプリはこちらです。1,2枚目はデータの詳細情報、3枚目はデータを一覧表示した際の画面です。
↓コピー機リストの詳細画面①
↓コピー機リストの詳細画面②
↓コピー機リストの一覧画面
いかがでしょうか?まだあまり kintone のイメージが湧かない方も多いと思うのですが、ウエダ本社さんが利用されている kintone アプリの全体図としては下記の様になっています。顧客リストをベースとして、営業の方が訪問された履歴(日報)や取引先の担当者の方の名刺データを管理(担当者リスト)、また販売/リースしているコピー機の管理(コピー機リスト)などを一括で管理できるシステムを kintone で構築しました。
このような形でご紹介すると kintone って何でも出来るのでは!?と思われる方もいるかもしれません。実は kintone は何でもできるすごいヤツでは無く、プラグインや連携サービスといった強力な製品と組み合わせる事によってより実力を発揮します。今回の構築の多くはプラグインや連携サービスを使わずに構築したのですが、営業部リーダーの原田さんは次の様に kintone の事を評価してくださっています。
↑原田さん(左)と営業の王さん(右)。非常に仲の良いお二人です^^
原田さん: kintone は完璧なサービスでは無いですが、プラグインなどを追加していくことによって自分たち仕様にいくらでもカスタマイズしていける。僕たちの業界もそうですが、今やどの業界でもビジネスの変化の流れは速いです。 kintone は、利用後も自分たちでシステムを改善していけるサービスで、「変化に強いシステム」だと感じています。またシステムを構築してもらう上で、自分たちの日々の業務の洗い出しが出来たのも良かったです。例えばコピー機リストなどこれまで非常に管理項目は多かったものの実際には利用していないデータもありましたし、 kintone に業務を落とし込む上で、営業活動の根本を見直すような事が出来たのは非常に意味がありました。
今回森島さんや原田さんと約1か月間かけて kintone でシステム構築する上でとても重要だなと感じたことがあったので最後に紹介させてください。
①熱意あるプチシステム担当者の存在
今回であれば中途入社された森島さんが、ご自身が課題として感じていた事を kintone で解決しようと尽力されました。前回のブログでシステム導入時の問題点の一つに、システム担当者を置けない点を紹介しましたが、今回はその役割を森島さんが担われたという事が非常に大きかったと思います。
②システム利用者との協力
実際にシステムを利用する事になる営業部リーダーの原田さんや営業担当の中川さんに日々の業務についてお聞きしながらシステムを構築しました。私と森島さんだけでは業務の細かいイメージを付ける事が出来なかったので、この点も非常に大切だと感じました。業務についてお聞きしたら、皆さんとても丁寧にお話いただけてありがたかったです。
③ kintone に詳しい並走者の存在
今回であれば中江になります。私に頼りがいがあったかは別として(笑)、聞きたい時にすぐ聞ける kintone に詳しい頼れる並走者の存在はシステム導入時には重要になりそうです。
次回ブログでは、森島さんや原田さんと一緒に構築した kintone システムをどのようにウエダ本社内に浸透させていったのかについて詳しくご紹介できればと思います^^
それでは今週は冒頭で紹介していた通り、中江の渾身の振袖ショットで締めたいと思います(笑)もう来年で30歳。これが私のラスト振袖かもしれません。秋晴れの春日大社、本当に綺麗でした!
それではまた次回お楽しみに♪
Category