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社長ブログ
2018.02.25
二つの東京
今週は久しぶりに、東京に三日間おりました。
メインの用事は”本業”で、富士XEROX社の年間表彰式出席でしたが、その前後で色々な方と会い、又沢山の刺激を頂いていました。
短期的な目的や、やるべき事で詰まったスケジュールではなく過ごせるのは大変有意義ですが、ネットで情報格差が無くなったとは言え、良くも悪くも時代の流れを生み出す東京で、直接肌で感じたり、実際やっている人と話をする事など、今の”仕事”以外の時間を取る事の重要性を色々と感じました。
今朝も、一緒に表彰式に参加していたスタッフに、この間の私の動きと、何故そんな事を
やっているのか?訳分からないであろう私の動きも、ちゃんと考えて”仕事”しているという正当性を主張していた(笑)のですが、そんな時間も、普段の会社ではなかなか取れていませんでした。
今年の富士XEROXさんの表彰式では大変嬉しい事がありました。
今から10年前、うちの会社が三年連続日本一になった際、この表彰式での私のスピーチに刺激を受けたと言って頂いた方が、その後、元の会社と同じ商圏内で独立された為、XEROXさんとは取引できず、他のメーカーで販売して来られたのですが、その販売力が認められ、昨年XEROXさんの方から取引の申し入れがあり、その翌年の今年、表彰式に参加できる実績を上げて、出席されていたのです。
“あの時のスピーチを聞いてなければ、自分は道を間違ってました”とも言って頂きましたが、実際ずっと、うちの展開や、このブログなども見て研究して頂いた方が、見事な成績を上げて来られた事は、私自身感慨深い事でした。
実はその時のスピーチというのは全く業界感覚からすれば非常識な話で、その時おられた500名程の業界関係者の殆どの方は意味が分からなかったと思うのですが、ビビッと来たと言われて、ここまでやって来られたのですから、その方が凄いのであって、実際スピーチしていた私は、そこから一進一退の状況で、お恥ずかしい限りです。
“道間違っていたかも?”というのは、”成果主義で売れば良い”という経営者になっていたかも?という意味だと思いますが、短期的にはその方が儲かったかも知れません。
ただ、社員さんを人材=販売する材料でコストと見なす経営ではなく、人を資産と考える経営に転換されて、着実に伸ばして来られたスタイルは、この先長い目で見れば必ずや、人的、地域の共感などの資産を蓄積していかれるものと思いますし、我々自身も、この会社さんの成功を見て、自信を持って進んでいきたいと思います。
土曜日には、六本木ミッドタウンのデザインハブで開催されている地域×デザイン2018というセッションに参加して来ました。
基調講演では数々の企業再生に関わって来られた冨山和彦さんが、”日本の伸び代は経団連企業ではない” “世界に対して地方の方が先端的”であるなどと仰っていましたが、正に、働き方を考えるにおいても、地方の方が本質的な事を考えていけると思います。
又、日本人材機構の小城社長は、SELF TURN プロジェクトについてお話しされていましたが、SELF TURNとはIターンやUターンという場所の話ではなく、働き方=生き方と捉え、本来の自分に帰って、”自分らしく働く”を見つめることだと仰っていました。
これが、六本木のミッドタウンで話されている所が面白いのですが、あの馬鹿馬鹿しい、多大な時間をかけて、それこそ長時間労働の権化となる様な付加価値の低い永田町での働き方の論議をしているのも東京、地方が最先端と論議しているのもやはり東京です。
前者の価値観での東京は、残念ながらアメリカには勝てないどころか中国にも負け、この先インドなどにも負けていくでしょう。
しかし後者の価値観の東京は、大きな可能性がありますし、この感覚が今後の日本が進んでいく道だと思います。
10年前の私のスピーチを聞いて頂いて、道を間違えないで良かったと思ってもらえるのも、後者の価値観と共通するものがあると思います。
この地域×デザイン2018は3月11日まで開催されますが、3月9日には私も登壇させて頂きます。
お時間許せば、後者の価値観の東京を感じに来て下さい。
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