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社長ブログ

2017.11.06

逆流させる人達

今週はKumiki Projectと、「DITサポーター&インストラクター説明会」を開催致しました。

Kimiki Project というのは、代表の桑原氏が、3・11で、東北の林業を何とかしないとと、会社を辞めて間伐材などの利用を拡げていく為に立ち上げたものですが、木材の使い手や、その利用を良いと思う人を増やしていかないといけないという問題意識から、自分達で家を作る、店やオフィスを作るという人を育てる為のスクールを展開していく事になり、京都ではそれを我々と一緒に展開して頂く事となっての説明会でした。

何故、我々が、このプロジェクトを一緒にやるのか?

自分達でDIYで家具を作り、ペンキを塗りオフィスを作る人達とは、ビジネスで言えば、関係ないどころか、むしろ困る存在かもしれません。

しかし実は、漸くこのスクールで連携できる事になったのですが、スクールを展開する以前からずっと、方向性は同じだと思って話もして来ました。

何故そんな考えになるのか?と言えば、我々はオフィスだけを見ていないからです。

今から言えば、もう10年近く前から、”オフィスなんて無くなるかも知れない” “我々はオフィスを対象にしているのではなく、仕事を対象としているので、そこを目指さなければいけない”と言い続けて来たのですが、それが世の中自体、そんな流れにもなって来たのです。

又、もっと言えば、30歳の時に、私自身が起業をしているのですが、その原点は、場所や時間に捉われず働けるのが理想だと思っての事で、当時はウエダ本社とは関係なく、あくまで自分の人生設計、自分の理想としての仕事の在り方、働き方を考えてのものだったのですが、その頃から、現在の働き方改革を追いかけていたのです。

という事から、世の中の仕組みを変えていかなくてはならず、これまでの日本を発展させて来た価値観や固定化された概念を逆流させないと駄目だと思っていて、それは、自分達の領域だけ考えていても変えていく事ができず、色々な分野、立場から変えていかないと崩れていかないと思っていました。

それだけに様々な人達と連携したりしていて、それが所謂ソーシャルと言われる人達が多いので、ウエダ本社、岡村は一体何をしているの?と思われたり、有難い事?で言えば、”ソーシャルと言えばウエダ本社”的に連想して頂ける様にもなった所なのですが、実はそんな理由で、ブランディングや、ましてやCSRなどでやって来たのではないのです。

その逆流を目指して来た中で、オフィスや働き方に関して取り組んでいる人や団体であれば、何をどう売るか?どちらがどう儲けるか?などは後回しでも一緒にやろう!とするのはある意味当然で、Kimiki Project との流れはその様な展開だったのです。

京都流議定書というのは、正にそれを結集させたものなのですが、最近面白いのは、それぞれで逆流させていこうとする人達と連携していたのが、そのそれぞれとビジネスとして考えられる様になって来た事で、それだけ世の中が変わり出して来たのだと思います。

今週、商工会議所のセミナーで元セブンイレブン会長の鈴木氏の講演を聴きました。

正に日本のコンビニを創り上げた方で、全員が反対した事を実行して、ことごとく成功して来られた方ですが、100円のおにぎりを各社で価格競争していた時期に、セブンイレブンは200円おにぎりを出して大ヒットさせた話は特に有名です。


それは”おにぎりをどう売るか?”という考えではなく、消費者の心理に基づいて美味しい食を考えていったら、200円のおにぎりになったという事なのだと思います。

これは、逆流という話とは違いますが、少なくとも、おにぎりはどういう物という感覚ではなく、消費者の心理から考えると、大きな流れからの発想となり、結果的には安くしか売れない時代に価値観を逆流させたのです。


我々は到底こんな凄い事はできないですが、それだけに、今後も更に、逆流させて行こうとしている人達と連携していきたいと思います。

このDITスクールは、以前も話していた『五条通りモノづくりストリート』の一環でもありますが、そちらも少しづつ色々な方と連携させて頂いて進めていきたいと思います。

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