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社長ブログ
2016.11.20
信頼の仕組づくり
今週は安倍首相が、世界の首脳として初めてトランプ次期大統領に会うという事で注目されました。
大統領就任前に会うという事、それも自宅で、家族も同席し、日本側は同行者無しという異例ずくめでしたが、日本が真っ先にという動きの早さも異例だった気がします。
日本はどうやら、トランプ氏に決まったから慌ててという事ではなく、クリントンさんでも、この安倍首相が米国に行くタイミングでの会談を準備していたようですが、選挙直前になってクリントン一本被りではマズイと、トランプ氏の繋がりをありとあらゆる所から探した様で、最初にメッセージを届けた日本には印象が良かった様です。
こんな事を見ても、会談時間が延長された事からして友好的には進んだであろう事を見ても、やはり、人は繋がりを感じたり、面と向かって話する事が如何に大事かという事も感じました。
しかし、トランプさんというのは、改革者か暴君か、いずれにしても並外れた自信家ですね。
いくらビジネスで大成功を収めているからと言っても、全てを網羅した国家、しかも世界を動かす国家のTOPに就任するのに、今の所、側近に現状を理解したベテランや、気脈に通じた人を置こうという感じはなく、あまり意見を聞く感じに見えないのですが、その重圧に怖ろしくなるという事はないのでしょうか?
現状を踏襲した様な感覚では改革は起こせないですから、その姿勢から、”変える”という事には期待が持てますが、現状を徹底的に分析して、分かった上で知らないフリをして変えないと、ホントに知らないで変えるのは、一か八かのバクチになってしまいます。
トランプさんが安倍首相の言葉通り、”信頼できる指導者”であれば、学ぶ姿勢は持っておられる筈ですから、この”信頼”を切り口に、安倍首相や日本が、行き詰った資本主義の新たな形の先導役になっていかなくてはならないと思います。
昨日は、私も理事を務めさせて頂いている信頼資本財団の最大のイベント「信頼デイ」がありました。
信頼は資本となるのか?
人は信じられるのか?
人間は助けるものである筈なのに、その本能が封じ込められている世の中とは、人ではなく、仕組が誤作動をしてしまっているのではないか?
その誤作動を無くせば、人は豊かになるのではないか?
その基盤づくりに我々一人一人が参加していくこと。
そんなテーマと構成だった様に思います(内容、参加者、想いなどが濃すぎてなかなか整理できてないですが)。
来年は、世界(歴史)が大きく変わる起点になる事は間違いありません。
日本では、更に2020年に向けて行き詰った従来型資本主義と、世界の軍事、民族、宗教などが絡んでの潮流が入り混じってきて、濁流に飲み込まれる可能性もあります。
その中でやはり日本は、改めて信頼をベースにした仕組作りを積み重ねていく事が役割なのだと思います。
昨日は、信頼資本財団の熊野理事長と京都地域創造基金の深尾理事長の対談もありましたが、この二つの財団が連携するだけでもできる事は広がりますし、この動きに京都では、京都信用金庫さんも連動して頂いています。
金融庁も評価基準を抜本的に変えていっている様ですし、お金の流れがまず、信頼と連動した形になれば大きく変わっていくと思います。
昨日のイベントで、PaKT(パクト)というマナビノバで集まる学生や、アショカジャパンのユースメンバーなどが、会場準備から後片付けまでを行ってくれていたのですが、その動きや、そもそもの取り組み(参加)姿勢、それぞれの人間性が素晴らしくて感心しました。
悪い事ばかりではなく、希望を持てる変化も着実に広がっていっていると思います。
昨日の目を輝かせていた若者達が信頼をし、その信頼が裏切られず増幅していく様な仕組を、一つ一つそれぞれの立場から作っていく事、これから二、三年に課せられた命題です。
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