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社長ブログ

2011.10.07

誰を一番評価しますか?

ニュースでも大々的に取り上げられ、多くの方がコメント、話題にしておられますが、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなられました。

同じ時代に生きていた中では、一番の改革者であったと言っても過言ではないと思います。

しかし、日本の若い人でも、ジョブズ氏のコメントに勇気付けられたという人が多いのには驚きました。

アメリカではあの様な0から生み出した人、初めに行なった人が、何と言っても偉い!という価値観が圧倒的に強いですが、日本では未だに、0から1を生むという事についての評価が全然低いと思うからです。

あれだけの大きな振れ幅の浮沈を経験されながら、亡くなる際には、時価総額世界一を達成されていたのですから、違う所で評価しているのかもしれません。

皆さんは、アメリカ大リーグで活躍した日本人野球選手で、最も貢献度が高い人は誰だと思われますか?

多くの人はイチロー選手と思われるのではないでしょうか?

勿論、イチロー選手が日本のプロ野球のレベルが高い事を証明した様なもので、その貢献度は文句無く高いと思います。

しかし私は、誰を一番評価しなくてはいけないか?については、圧倒的に野茂選手だと思っています。

やはり、0から1を作った人、それを最大評価すべきだと思います。
それがないと、ずっと0で何も始まっていなかったかもしれないからです。

仕事や、特に営業などにおいて、この点はよーく肝に銘じておくべきだと思います。

その仕組みを分かっていないと、いつか壁に当ったり、酷い目にあう事もあると思うからです。

仕事などがうまくいっていたり、物が売れたり、自分でバンバン仕事をしていたりすると、どうしても錯覚を起してしまいます。

でも、よく考えなければならないのは、誰がそのシュチュエーションを作っているのか?お膳立てをしているのは誰なのか?何故売れる様になっているのか?そんな事を意識できていないといけないのです。

蛇口を捻れば水が出るのは当たり前ですが、蛇口を捻って、自分はたくさん水を出したと良い気になっていたりしている人は、多いのではないでしょうか?

そんな例えであれば、誰でも分かる話ですが、蛇口を捻って水を出すのは誰でもできるのです。

多少、力の大小があり、たくさん出せる人と少ししか出せない人の差はあるでしょうが、そんな事は大きな差ではなく、誰が蛇口を捻れば水が出る様に仕立ててくれたか?が一番見るべきところなのです。

この仕事をした人が偉大なのです。

その水源を見つけ(作り)出し、水道管を引っ張って来て、捻れば水が出るという、全く0からインフラとなる様な仕組みをジョブズ氏はいくつも生み出したのです。

あの様な天才を生み出すには、天才までいかなくとも、付加価値の高い事を生み出していくには、0から1を生み出す人を評価する、その背景や元を見る事ができる人を生み出していかないといけないのだと思います。

日本は早く、目に見えない価値を、もっと評価できる様にならないと、生きていけなくなるでしょうね。

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