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社長ブログ
2008.03.16
ウエダ再興記(29)~ 極秘裏での準備
P社に行くと確かに、その様な動きがあるとの事でした。
それは簡単に言うと、インフラはアスクルと同じく、物流、受注センターなどを全国で一本化するものですが、アスクルと違うのは、営業を地元の各卸が行い、フェーストゥフェースで展開すると言うものでした。
当然、ウエダには声をかけたがったが、U社と密接な関係なので、最初から諦めていたとの事で、大変驚きと共に喜んで頂きました。
既にこの時点では、近畿エリアで二社が話を進めているとの事で、ウエダが入れば、近畿地区はこれで募集するのは終りになるだろうとの事でした。
条件的には、合併ではなく、営業譲渡であり、全面的に譲渡しても良いが、自社で残したい事業は残してもらっても良い、最低文具部門だけを持ち込んでもらいたいというものでした。
合併ではないので、負債は引き継いでもらえませんが、持っている在庫の内、新会社でも扱う商品は、買い取ってもらえる事、文具に関わる人は皆取ってくれるという事で、リストラのポイントの一つである、文具卸を外に出し、小さくなっても
採算を合わせ、その地盤、ネットワークを生かして、新たに構築して行こうとしていた私に取っては、大変良い条件でした。
”これしかない”、そう思い、二回目か三回目かの話の際に、この新会社に入るという事を意思表示しました。
その後、新会社入りの表明をしている会社を集めたミーティングが行なわれ、そこで初めて、全国の卸でどこが参加するのかを知りました。
ウエダとも大変馴染みのある会社、ウエダと同じくU社と大変深い付き合いをして来た卸もありました。
参加する会社に向けて構想がドンドン明かされて行き、作業も具体的に行なっていかなくてはならない状態になりました。
各社の移行する売上、在庫(商品)を登録し、想定される社員の年収など色々な数字資料を提出していかなければなりません。
これらの作業になってくると、現場のメンバーに関わってもらわなければ進まない為、この時点で、営業部長と経理部長の二人に事情を説明し、極秘でP社移行への準備を行いました。
私の方でも残るウエダ本社のシュミレーションをしました。
勿論、今までこんな事を勉強した事はありません。
いつもカバンの中には、色々な数字資料を入れ、移動中は殆ど、売上、利益、経費などのシュミレーションを自分なりに色々な角度で考えていました。
当時ウエダ本社にはまだ50名程の社員がいましたが、私が考えた計画では、残る新ウエダ本社は、営業8名、営業事務の女性1名に経理などを加え計15名程のものでした。
果たして皆が理解してくれるか?
後に誰が残ってくれるか?
残ったメンバーでどう構築していくのか?
これだけ一気に規模を縮小する事(グループ全体だと、4分の1程の規模になる)について、銀行、仕入先は本当に理解してくれるのか?
何から何まで誰にも相談できない事ばかり、一人で決断を下さなくてはいけない事ばかりでした。
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