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社長ブログ
2020.12.27
今年最後と来年以降の問い
ウエダ本社は来週月曜日が最終日となりますので、これが今年最後のブログとなります。
これから大晦日にかけて、色々な人が今年の振り返りを話されて、異口同音にコロナに振り回された年だったという話になると思いますが、実は我々もコロナで多大な影響を受けていました。
BtoBのウエダ本社が多大な影響ってそんなことないだろう?と思われるでしょうが、以前お話していた様に、今年1月にフィリピンの英会話スクールを取得していて、それが大打撃を受けていました。
コロナ禍のニュースでは、飲食店やホテルなどが売上90%減で大変!などと騒がれていましたが、実はそれより酷く、2月以降の予約は全てキャンセル、前金だったものも返金という状況で、売上0ではなく、”マイナス”で、しかもフィリピンなので、休業補償も給付金も受けることもできないのですから、一番打撃を受けたと言ってもいいと思います。
更に悪いことに、このスクールは三食付きの合宿型だったので、学校は休校(行政の方針)となる中、残っている人には食事提供をし続けなければならず、その為のスタッフは雇い続けるという状況でした。
成功する秘訣は成功するまでやり続けることというのがありますが、毎月多大な赤字を生んでいく中、海外に勉強しに行く状況に戻るのには相当な時間がかかると予想して、どちらかと言えば忍耐強く続けるという策を取ることが多い私も6月には撤退を考えていました。
最終的には、先生やスタッフとの契約、土地オーナーとの交渉など最終決着がついたのは11月に入ってからでしたが、ホントに前のオーナーから代わった途端で、撤退処理だけを背負ったという感じで、失敗を糧に!と言いたいところですが、その失敗すらしていない状況ですが、与謝野町の物件取得も同時に行なっていたので、力も無いのに一つ一つキッチリやれ!と戒められたと、今となっては思う様にしています。
これまで通りにフィリピンに頻繁に行けてスクールの展開を進めていっていれば、これからの与謝野町の動きは全く別の展開になっていたと思いますし、両方進めていって、うまくいっているかもしれませんが、国内に集中することになって結果良かったということになるかもしれません。
そう考えると、物事にはターニングポイントというのがあって、どちらに進むのかで大きく人生や運命が変わりますが、普段はそのことに気づいていなかったりします。
そういう意味でもやはりコロナというのは、大きな時代、価値観のターニングポイントであるのは間違いないですから、これをある意味本当に生かしていかないと、何の為の犠牲や我慢であったのかが却って分からなくなると思います。
コロナという人類が経験したことのない世界共通の課題(敵)に対して、どうするか?が問われているのに、自国や、自地域、自分と、内向きになっていていいのでしょうか?
本来は逆で、団結、協力すべきなのに、内向きになることばかりして、周りや他が悪いという風潮を作っていっていないでしょうか?
又、その自分を守る思考や行動は、他の人を排除したり、差別につながる様にしていないでしょうか?
救済策から世界中が膨大なお金をばらまき金余りで株高を起しているだけなのに、何か浮かれて、このままでやれる様に錯覚していないでしょうか?
SDGs、ESG投資、ソーシャルビジネス、ギフトエコノミー、こういう世界にお金が流れていくのは良いことですし、良い潮流は生まれていると思いますが、それらは今までの価値観と変わらず、儲ける為を目的にしていないでしょうか?
本質的に取り組んでいるところとポーズや狙いでやっているところをしっかり見分けられる様にしておかなくて良いでしょうか?
個人においても特に我々日本人は、平和ボケとも言える感覚で、生命力という点においては、ある面ガラパゴス化した様な状態で、これからの大転換期に対応していけるでしょうか?
少なくともスタッフにはそんなところをじっくり考えてみて欲しいと思いますし、ウエダ本社としては来年から更に、そんな大きな問いに向かって行きたいと思っています。
我々はオフィス屋ではありませんし、ましてや物を売るだけの事務機器卸や商社ではありません。
お金を儲ける為に生まれて来たのでも、その為に会社を営んでいるのでもありません。
オフィスに関わり、起きている間、人生の殆どの時間を費やす”仕事””働く”ということに関わっているのがウエダ本社です。
そんな人々の”働く”を彩り、”働く”ことから”生きる”ことを考え直して、こんな時代だから、こんな大転換期だからこそ、能力ある日本人が、世界に対して”働く”を通して価値転換していける姿を見せていける様、そこに向けていくことがウエダ本社で果たしていきたい役割です。
果たしてこれを何業、何屋さんと言うのか分かりませんが、いつかシックリくるカテゴリーを見つけていきたいと思います。
またまた重苦しいと思われるでしょうが、今年最後と、来年以降へのお願いということでご容赦下さい。(特にスタッフは(笑))
そして、来年もよろしくお願い致します。
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