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社長ブログ
2020.08.09
使命を果たす会社
今週は8日に土曜日出勤して、9日~16日まで長いお休みとなります。
元々はオリンピックも開催されて10日が祭日となる中、11日だけを出社しても中途半端だろうと休みにしたのですが、コロナの影響もあってか、今年はお盆の間も変則的に動かれる所もある様ですね。
今週も自社開催含めて3件のオンラインイベントの他、紹介で来られる方、じっくり話をするのは初めての方など、又色々と新しい話がありましたが、その中でも異色であり驚いたのは、大阪の高校が理事長以下数名の先生でわざわざお越し頂いた事でした。
私も営業担当から予定を入れられていて、何故大阪の高校が、しかも理事長さんまでが来られるのか?と意味が分かっていなかったのですが、職員室のレイアウトを考えておられる中、うちの展開も興味を持って頂いてわざわざお越し頂いたのでした。
それでも、まだまだ何故大阪の高校が?そして理事長までが?と意味が分からない話ですが、聞いていくとびっくりする程素晴らしい学校で、高校単独であるにも関わらずドンドン生徒数が増えていて、一学年で16クラスもある様な人気校となっていたり、今回の訪問も、まだ入って数か月の先生の提案で理事長までが一緒に行動される様な校風で、正にそれが人気校となっている源泉だったのです。
終戦後、どんな人でも教育を受けられる様にしたいという想いから、経済的や環境的に厳しい人なども分け隔てなく受け入れて来られた事が多様性を生み、その多様性が人間性も育んで、幅広い人を生み出していかれて、結果、直線的で短期的な成果を求めて、教育界もグループ化や、強い資本下に入っていく様な流れにある中、高校単独で、それだけの人気校になっているという事に、お話を聞いただけですが大変感激しました。
というのも、”ウエダ本社はオフィス向けのビジネスをやっているのでも、増してや事務機屋ではない!”と公言して来たのも、”人の繋がりで価値を生んでいく事”を目指していて、それを自社が居たフィールドに向けて展開しているのがオフィスというだけであって、その向け先が、空いたビルになればリノベーションとなり、町や村に向けていけば地域興しになるという事なのですが、その源泉は、人の一面的評価で優劣まで決めてしまう事への反発で、人の可能性、多様性が価値を生んで、それを生かした展開の方が企業も成果を生むという事を見せて行きたい!というのが、何をやっているのか訳わからないと言われながらも、追いかけて来ている事なのです。
それをなかなか証明する事ができず、歯がゆい想いもして来たのですが、教育というフィールドでありますが、根は同じ考えで展開して来られた事が、これだけの成果を出されている事に、仮説に基づいて長年取り組んで来た研究者がその因子を発見したくらいの衝撃を受けたのでした。
大学の傘下に入ったり、中高一貫、小学校や幼稚園からの総合化や、有名国立大学にいく為のルート化など教育界では、当たり前の流れになっている中、この大阪高等学校さんの展開は今後我々としても注目していきたいと思いますし、教育界でもこれだけの成果を出せるのですから、ビジネス界でも、亜流であっても、人の価値、多様性が成果を生むという成功例を作っていきたいと思います。
フランスでは、利益以外の目標を達成する責任を負う”使命を果たす会社”を法律で制定したそうですが、それぞれの使命を果たしていけば、教育であれビジネスであれ、分かる人には分かる、そんな時代に向かっている様に感じます。
こんな方向も、外圧でやらなくてはならなくなる前に、日本が積極的に転換していきたいものです。
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