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社長ブログ
2016.12.30
働き方変革のイノベーター
今年最後のブログになりました。
今年一年も本当に早く、情けないほどバタバタした中で終わってしまいました。
普段は、FBやブログではあまり弱みというか弱音は吐かない様にしているのですが、今年最後という事で、ちょっと泣き言から始めたいと思います。
実は12月に入ってから、続けて二人の退職依頼がありました。
11月末に、伊那食品さんに社員研修に行って、皆、色々な事を感じてくれて、成長も感じていた矢先の事でありました。
今までも、会社的には厳しい危機もありましたし、これまでの過程では、方向、価値観が合わないと辞めっていった人も結構いましたが、私自身は悪い事があっても、その状況でどうするか?を考える方なので、意外とプラス思考になるのですが、今回は一瞬、正直言えば、やってられないという気にもなってしまいました。
それには大きく三つの理由がありました。
まず、長年かけて一進一退を繰り返しながら漸く足並みが揃ったと思ったのが、一人、二人のピースが外れるだけで、バラバラっと危機に陥る可能性もあって、中小企業のはかなさを感じてしまった事。
しかし、その落ち込みから、ポジティブな気持ちにさせてくれたのも社員達で、残るリーダーが、やるしかない!的な姿勢を見せてくれたり、他のリーダーも自分の足らない所を受け止め、行動を変えると言ってくれたり、新入社員も、不安だけど自分が役割を持てるチャンスと言ってくれたりして、かえって連携が図れて良くなるかも?といつもの様に転換できることができました。
私自身が弱っていることもありますが、確実に皆、成長してくれていると感じました。
そして考え様にによっては、同業最大手の上場企業に抜かれる社員を出すのだから、うちの会社も大したものかと思う様にしました(笑)
しかし一方で、中小企業の在職中の社員に、何の話も挨拶も無く手を突っ込んで来た同業界のO社は、絶対に許せないと思いますし、この自社さえ良ければ、という価値観自体には、徹底的に対抗していきたいと、闘志も湧いてきています(笑)
大企業の論理からすれば、引き抜きなんかも当たり前で、全く悪気すら無いと思いますが、抜かれていく中小企業側では、それだけで倒産に追い込まれたりすることだってあると思いますし、こんな感覚を許していてはいけないと思います。
私が、国が進める働き方変革について懸念するのは、何故、長時間労働になるのか?という所を政府も国民側もしっかり見ないと、多くの中小企業は余計に厳しくなり、そこで働く人たちも余計に厳しい環境になると思われるからです。
大手が、資本力やその力で仕掛けるサービス競争、そして、自社の利益のみを追求する事による、出入り業者や自社よりも力の弱い仕入先へのしわ寄せ(押しつけ)が進んでいくことになると思います。
そもそも明日(今日)になんて、着かなくて良い商品は沢山あります。
それを個々に、小口で、間違いなく一刻も早く届けるサービス、その過剰なサービスを実現する為の関係先は、果たして短時間労働で会社が成り立つでしょうか?
又、値段だけで業者を競わせたり、相手の立場を無視して力づくで取引する大手に納入している多くの中小零細企業では、短時間労働、働き方変革など起こり得るでしょうか?
勿論、努力してそれを成し得る中小企業はあるでしょうが、多くの中小のサービス業に勤める人達には、しわ寄せがいく事になるのです。
そんな事を考えていくと、働き方変革を実現していく為には、高付加価値、独自性を持つ会社を増やしていく事、行き過ぎたサービス競争を持て囃すのではなく、他人や他社のことを思いやれる企業を増やしていかないと実現していかないと思うのです。
来年は、私自身、まだまだいい会社にしきれていないウエダ本社での反省と、自社だけが良ければという価値観への反発心で、働き方変革のイノベーターに突き進んでいきたいと思います。
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