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社長ブログ
2017.08.13
京都流議定書の10年間を改めて③
多くの方から、「ボランティアでこんな事をやって偉いね!」と言って頂いていましたが、あくまで”会社の為”に行なっていました。
ただ、その”会社の為”という感覚が違う所で、我々の様な、物も技術も資金力も無い会社は、存在意義が無いと、それこそ存在する意味が無いと思いますので、まずは、会社の存在意義をしっかり持つこと、そしてそれをスタッフ、ステークホルダーに知ってもらう事、それに共鳴してもらう事を目指しており、それができると自ずとスタッフも誇りを持つ事ができ、スタッフ自体の生き方、働き方が変わり、そこが変わる事自体が成長であり、各自が成長していける場を作る事は、他では得られない大きな報酬になると思っていました。
又、うちの会社の強みは、設えを臨機応変に作れる現場力と、真面目で実直に仕事をする人の集まりである事で、逆に弱みは、仕事を個々で行なっていて連携ができていない事と、全体の目的よりも、個々に一所懸命という感じで、一つの目的に向かって自主的に考えて動く、フォローするという事ができていない事でした。
この様な事は、普段の業務や、ましてや座学で教えられるものではありませんので、京都流議定書というイベントを通して皆で体感するという、大掛かりな社員研修として考えていたのです。
一つの目的に向かって、それぞれの役割を持ち、それぞれが気づき、フォローする、そこにお客様などの要望で、変化する状況に対して臨機応変に対応していかなくてはならないというのは、イベントに限った話でなく、普段のビジネス、組織で運営をしていても全く同じで、自分達の強みを認識し、弱みをカバーし生かしていく実地研修、そんな裏?目的があったのです。
そう考えると、ハイアットリージェンシーという一流ホテルのスタッフの方々と、一緒に準備や当日の動き、配慮など、間近で色々学ばせて頂けるのですから、研修とすれば一体どれ位の費用が要るか?ですが、そもそもお金を積んでもやって頂けないですから、”会社の為”という意味もご理解頂けると思います。
そんな想いをうまく伝えられていなかったでしょうし、特に最初の頃は、スタッフにすれば、社長の想いに業務以外で余分にやらされるイベントでしかなかった様に思いますし、この10年の間に辞めていったスタッフなどは、イベントが直接ではなくとも、この辺りの想いや価値観が合わなかった面があると思います。
そんな中でも繰り返していく内に、お客様が喜んで頂いたり、これだけのイベントをほぼ社員だけで行なっている事に驚かれる反応を見て、我々の現場力や、これだけの事をやれてしまうという自分達の強みを体感する事ができて、何となく、これ位のイベントならこなせるという自信は持ってくれる様になったと思います。
今年の最後に、10年間一緒に見てきて頂いたハイアットのスタッフの方から、「ウエダ本社のスタッフの気づきやその対応力は素晴らしく、ハイアットヤバイ!と思わされましたし、団結力に至っては完全に負けていて逆に勉強させて頂きました」とコメント頂きましたが、これは、かなり本音だったと思います。
その位、スタッフはよくやってくれましたし、この間に人の入れ替わりもありながら、よくこなしてくれたと思います。
10年間の最後に、この間に辞めていったスタッフにも、その年のそれぞれの役割の積み重ねで10年を迎えられたのですから、改めて感謝したいと思います。
辞めたスタッフというと、何かマイナスイメージがありますが、それこそ、まずはそれぞれの人生が優先なので、会社が唱える価値観や方向性に合わなければ、違う所、合う所を探すべきだと思いますし、理想としては、ウエダ本社を辞めた人にも、ウエダ本社に居た事で、より立派な会社に進んでもらいたいと思っています。
決して良い格好言っているのではなく、そんな会社でありたいと思っている事と、そういう所から変えていかないと、やらされ感で嫌々の仕事をやっていても誰の為にもならないし、本質的な働き方変革など行えないと思っています。
話はそれましたが、そんな事で、今まで関わってもらった元スタッフと、勿論今年成功させてくれたスタッフ、特に変化しながらずっと関わってくれたスタッフには感謝しかありません。
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