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社長ブログ

2012.05.03

アフリカから世界が見える

先日の祭日に、Jimukino-Ueda bldgで行なわれていた関西大学のゼミ中心のダイアログに、会場の開け閉めの為?に参加しました。

そのゼミでは国際協力などを勉強している人も多いと聞き、それならと、テナントさんでもある、テラルネッサンスに出てもらえないか?と思い、連絡すると、この日は休みで奥さんとお出かけ中だった理事長の小川氏が、急遽出席してくれる事になりました。

どんな集まりで、どんな人達とも分からず、”ちょっと10分くらいで活動をしゃべって”という無茶ぶりにも見事に応えてくれ、もっていたPCで資料をその場で纏めて、素晴らしい話をしてくれました。

丁度先日出版された”ぼくらのアフリカに戦争がなくならないのはなぜ?”という彼の著書を読んで、私も全くアフリカについて無知であり、アフリカに対して無知であるという事は、世界に対して、そしてその中の日本で起こっている事に対して無知であったと思っていましたので、国際協力などに興味を持っている学生さんには、是非、聞いて欲しいと思っての無茶振りでした。

アメリカには銃器販売店がマクドナルドの10倍ある。

世界の武器の9割は英、米、仏、露、中の5ヶ国で取引され、その3分の2はアフリカなどの途上国を対象にしている。

冷戦後10年間で400万丁の小型武器が回収されたが、その間毎年800万丁生産されていた。

などなど、トンでもない話も日本は武器を生産していないから関係ない、と思いがちなのですが、ここがポイントで、アフリカを知る事で、色々な構図が見えてくるのです。

何故、こういう大国が、アフリカに目を向け、元々は、そんな民族でもなかった人々を複雑な憎み合う関係にしてしまったのか?

それら全ては大国の都合であり、そこに自分達にとって都合の良い資源があったからなのです。

その最大の輸入国は、日本であったり、又、直接の資源ではなくとも、100円ショップなどで、安さのみを追求していった中で、我々が買っている中国製の商品は、アフリカのゲリラや戦争で酷い目にあっている人々の犠牲の上に成り立っているかもしれない、いや、そんなケースが多いという事で、我々日本人でもほぼ全員が何らかの関係を持っているのです。

その様な小川氏の話は、流石にウガンダやコンゴに約6年、現地で活動してきただけに、簡単で分かりやすいのですが、説得力が違います。

そして彼は、良い悪いと言っているのではなく、そういう事が起こっている現実を知って欲しい、そして、アフリカだから関係無いという事ではなく、全ての問題は繫がっているという事を理解して、少しでも目の前の課題に立ち上がって欲しいと言うのです。

若干、私見も入っているかもしれませんが、テラルネッサンスや、小川氏、鬼丸氏などとお付き合いさせて頂いてきて、私自身、そこに気づかせてもらいました。

環境問題、原発問題、貧困問題、食糧問題、どんな問題もそれだけで考えていては解決に繫がらないし、ましてや、その問題で対峙する人の事を批判しているだけでは、全く意味を成さないと思います。

全てに繫がる価値観の変革を起こしていかないといけないと思います。

そんな一助になれば・・これは三年目以降、特に強く思っている京都流議定書のミッションです。

私が以前から抱いていた疑問・・  日本において、ジーパンは数百円にしないといけなかったのでしょうか?

売り手の論理ではないでしょうか?

凄い業績を上げて、多額の寄付をする事は確かに立派ですが、こんな構図を考えると、本質が違う様に思います。

お前も、それだけの寄付をしてから物を言え!と言われそうですが、自分もそんな事ができる様になれば、声高にこの事を叫びたいと思います。

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